レンズ構成はヘリアタイプをベースとする3群6枚で、F1.5の大口径を実現。現代レンズにないクラシカルな写りを追求し、あえて各種の収差を表出させる光学設計を採用しています。飛び道具的ではなく飽きのこないボケ味に加え、残存させたコマフレアとレンズへのシングルコーティング仕上げにより、極めて個性的な絞り開放描写が得られます。この傾向は絞り込むことで減少し、絞りF4からは他のフォクトレンダー製VMマウント50mmレンズと同等の性能を発揮します。
個性的な絞り開放描写
ヘリアタイプの限界を超えるF1.5の大口径を実現。絞り開放では収差を意図的に表出させる光学設計により、現代レンズにはないクラシカルなボケとフレアが得られます。
クラシカルな外観
総金属製のフォーカスリングには専用の切削工具によるダイヤパターンのローレット加工を施し、見た目の美しさに加え回転・光軸方向いずれにも滑りにくい仕様で操作性を 向上させています。
シングルコーティングを採用
全球面レンズの表面には、あえてシングルコーティングを採用。マルチコーティングが一般的になる前のクラシカルな色調を再現しています。
最短撮影距離は0.5m
距離計の連動最短撮影距離0.7mを超えて0.5mまでピント合わせが可能。距離計連動デジタルカメラのライブビュー機能を活用して、被写体に接近することが可能です。
確実なピント操作が可能なマニュアルフォーカス
高い精度で加工・調整された総金属製ヘリコイドユニットと、適度なトルクを生み出す高品質グリースの採用により、滑らかな操作感覚のフォーカシングを実現。微妙なピント調整を可能にしています。
バヨネット式VMマウント
レンズマウントにはライカMマウント互換のVMマウントを採用しています。
距離計連動システム搭載
高精度のレンジファインダー連動機構により、絞り開放付近でのシビアなピント合わせが可能です。
フルサイズのイメージサークル
35ミリ判フルサイズに対応する、余裕のイメージサークルを確保しています。また、一眼レフ用の交換レンズと比較して非常にコンパクトなスタイルを実現しています。
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